廊下の途中で黎翔はふと足を止める。 そうして視線を巡らせるた後に、傍らの李順へと視線を移した。 「…今日は何やら騒がしいな。」 王宮全体がどこか落ち着かず、変に浮わついた雰囲気だ。 「4月1日ですからね。」 主君からの問いかけに李順は呆れた顔で答え、それで黎翔も疑問が解ける。 「―――ああ、馬鹿の日か。」 「ええ、馬鹿の日です。」 そうして2人は一際騒がしい一団へと視線を投げた。 「経倬様、今日も素敵なお召し物ですね。」 「そうだろう。昨日届いたんだ。」 「御髪もいつも整っておられますね。」 「当たり前だ。朝から一番気を使うのだぞ。」 経倬様、経倬様、と周りから声をかけられ、本人はご満悦の様子だ。 それを狼陛下に見られているとは思わずに、彼は声高々に自分の事を自慢し続ける。 「皆も私を見習うように。」 「「「「はい、経倬様。」」」」 「…似合いの日だな。」 「全くです。」 真実の声は、本人には届かない。 2013.4.1. UP --------------------------------------------------------------------- 陛下も李順さんも、頭に四月と付けて上げて下さいww でも、この日はまさにこの方のためにある日だと信じて疑いませんwww この日は1日SNSがカオスで楽しすぎました。 SNSの主旨替えから、デザイン変更、皆様のHNは変わるわ、経倬様が大活躍するわww デイリーニュースまで変わっている手の込みように脱帽致しました。 それに触発されて、急遽予定を変えてうちもこんなんになりましたww(↓) 経倬様を讃える会 お昼前からの半日公開だったんですが、予告すらしてなかったので驚かれたかもしれませんw いや、予告しようにも私も予定してなかったのでできなかったんですがww エイプリルフールの魔法だと思って笑って許してください。スミマセン。 終わった後の撤収っぷりも鮮やかでw まるで何事もなかったかのように日常が戻ってきて、またそこで大爆笑www とにかくこの日は経倬様一色の1日でございました。 来年のエイプリルフールはどんなことになるのやらww