孤独な王様




「王様に友達はいないよ。」
 夕鈴に言った言葉は真実だ。




「我が王に永久の忠誠を。」
 私の前で膝を折った李順が言った。


「道具は使うためにあるんだから、有効に使わなきゃ。」
 浩大は自分を道具だと言った。



 王になった時、全てを失った。


 王様に友達はいない。

 皆、王に平伏し従うだけ。







「花嫁は狼陛下の味方ですよ。」
 誰も王の隣には立てない。そう思ってたけど。

 でも、違った。

「側にいますよ。」
 打算もなく命令でもなく、そんなことを言ってくれたのは君だけだった。



 王様に友達はいない。

 狼陛下には、妃がただ一人だけ。

 


2013.10.13. UP



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1話と最新号と、あと19話とかいろいろ混ぜ込んだらこんなのができました。

王様になって、彼らとも距離ができたんじゃないのかなとか。
辺境軍にいた頃は、もうちょっと近かったんじゃないのかなぁとか。
結構無茶な作戦立てて、周りを慌てさせたりして。
「大丈夫だ」とかさらっと言って、自分が一番危険なところに立ってたり。
そんな萌えが溢れてきました☆

てか、王様になる前は辺境軍にいたんですね。
辺境の軍なので、厄介払いとかで死と隣り合わせの危険なところだったりするのかな?



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