8)注文は兎一羽




 文化祭を前にして、私は一つ決めたことがある。


 ―――全てが終わったら、あの人に告白する。

 そしてふられて泣いて… それですっきりしよう。







 ここ、白陽学園の文化祭―――花恵祭は後夜祭を除いて一般公開で行われる。
 もちろん招待状を持つ者しか入れずセキュリティも厳しいが、その完成度の高さから毎年
 盛況を誇っていた。

 そんな中、夕鈴のクラスの出し物『おとぎ話カフェ』もそれなりの人気を見せている。
 そして、教室の一角を暗幕で覆った"控え室"では、現在 夕鈴と明玉が攻防線を繰り広げて
 いた。



「明玉ッ なんで私が…!?」
 足を突っ張って抵抗を試みるが、明玉も負けじと背中をぐいぐいと押してくる。
 けれど、こんな格好で出るなんて冗談じゃない。
 自分の今の状況をさっき鏡で見ているだけに抵抗は大きかった。
「せっかく作ったのにもったいないじゃない。」
「私は頼んでない!」
 断ったはずなのに!と夕鈴は叫ぶ。

 確かに断ったはず。採寸だってしていない。
 なのに何故、"衣装"が用意されているの!?

「絶対イヤ!」
「誰もずっとやれなんて言ってないでしょ。接客は一人だけで良いんだから。」

(だからそれがイヤだって言ってるのよ!)

 明玉の言うたった一人。他の誰かなんて言うまでもない。
 その彼だからこそ、こんな姿見せられない。

(だってこんなの恥ずかしすぎる!)

「明玉ー まだー?」
 幕の向こうからクラスメイトが声をかける。
「今行く! ほら、アンタの恋人が待ってるわよ!!」
 最後にどんっと背中を押されて、勢いづいた夕鈴の身体は幕の外に飛び出してしまった。











 夕鈴が休憩に入る少し前に彼女のクラスに着いた。
 これから二人で校内をまわる約束なのだ。

 でも、着いたらいきなり席に案内されてしまって。
 断ろうとしたけれど、夕鈴が来るまで待っててどうぞと勧められてしまった。
 分かっていて案内されたのならまあ良いかと思い、暇つぶしにメニュー表を開いてみる。

 ―――そこで何となく目に入ったクッキー。
 調理室での笑顔を思い出して胃に軽い痛みを覚える。

『今は、会いたくないの。』
 ついでに胸を抉られた夕鈴の言葉を思い出して、さらに眉間に皺が寄った。


 あの日のことに関しては、互いになかったことになっている。
 帰りに会ったときにはもう普段通りの夕鈴だったから、黎翔も何も言わないことにした。

 問いつめたことで喧嘩になって気まずくなるのも嫌だったし、正直正面からあれを言われ
 るのは怖かった。
 最近妙に近くなっている夕鈴と幼馴染の彼のこともあるし。


『俺がもらう。』
 今度はこちらを正面から睨んでくる男の顔を思い出して苛立つ。

 誰が誰を捨てるって? 冗談じゃない。
 誰が、他の男なんかに彼女を渡したりするものか。



「いらっしゃいませ…ッ」
 メニュー表を睨みながら考え込んでいたところに ふと影が落ちる。
 声からして彼女だというのはすぐに分かった。
「あ、ゆう――――…」
 だから、いつものように何気なく顔を上げ―――たところで続く言葉が途切れる。
 不意打ちのそれは一瞬で黎翔の思考を奪っていった。



慎様よりいただきました☆

 そこにいたのは、白いふわふわのウサ耳を付けたエプロンドレスのアリス。



「注文はいかがされますか…ッ!?」
 顔を真っ赤にして、震えるほどに伝票を握りしめている可愛い兎に完全に見惚れてしまっ
 ていた。


「……夕鈴って、裏方じゃなかったっけ?」
 内心の動揺を抑え込み、なるべく平静を装って尋ねる。
 褒める言葉ではなかったことに後から悔やんだが、正直思考はほぼ停止していたのだから
 仕方がない。
「こ、これは その…」
 目線を逸らして言い淀む、その恥ずかしそうな仕草も可愛い。
 そんな彼女の後ろから見知った顔が現れた。
「先輩専用ウエイトレスですから。」
「明玉!!」
 ああ、そうだ。夕鈴の親友の少女だ。
 怒る夕鈴を軽くかわし、彼女の方は実に楽しげに黎翔を見る。
「特別サービスですよ♪」

 ああ、この格好は彼女の仕業か。
 全てを察して納得した黎翔も、彼女に向かってにんまりと笑んだ。

「―――じゃあ、注文はコーヒーとシフォンケーキと、兎を一羽。」
「はーい☆」
「…兎?」
 すぐに分かった明玉と対照的に、夕鈴は意味が分からず首を傾げる。
 そんなもの注文にあったかしらと呟く夕鈴の肩を明玉ががっしり掴んで、力任せに黎翔の
 向かいに座らせた。
「はい、アンタはここ!」
「は??」
 目を白黒差せる夕鈴を置き去りに、ノリにのった明玉は伝票も奪ってしまう。
 そして三つの品をさらさらと書き綴ると一番上に大きくチェックマークを付けた。
「ご注文の兎はここに置いておきます。」
「ありがとう。」
「へ?」
 事態を把握していないのは夕鈴だけで、明玉と黎翔は互いに笑顔で話を進める。
「コーヒーとケーキもすぐにお持ちしますねー」
「え??」
 夕鈴の疑問に答えることなく、注文の品の"兎"を置いた明玉はさっさと奥に引っ込んでし
 まった。







 取り残された兎は上機嫌な"客"の前で縮こまる。

「可愛いね。」
 にこにこと笑顔で言われてしまうと、夕鈴は余計に居たたまれない気持ちになった。
 確かにこの衣装はとっても可愛い。けれど、それと自分に似合ってるかというのは別の話
 だ。
「わ、私 裏方なのに…!」

 穴があったら今すぐ入ってしまいたい。
 むしろ、できることなら今すぐここから逃げ出したい。

「うう…っ 恥ずかしい… 着替えたい……」
「えー ダメだよ。」
 正直な気持ちを吐露すれば、即座にそんな言葉が返ってくる。
 先輩がどうしてそんなに嬉しそうなのか分からない。
「だってそれ、僕のために着てくれたんだよね?」
「あ、う、その…」
 明玉の言葉を考えてみれば、つまりはそういうことになるのだろう。
 決して夕鈴の意志ではないけれど。

「すごく似合ってる。夕鈴が一番可愛いよ。」
 恥ずかしいセリフをさらっと言われて一瞬固まる。
 それは徐々に染み渡るように伝わって、理解した途端にぽんっと湯気が立った。

「う、うそ…!」
「嘘なんて言わないよ。」
 思わず叫んでしまうと、否定されたのが心外だという表情を返される。
 でも、それでも信じられなかった。
「だって… こんなの、私には…」
「夕鈴は可愛いよ。どうして自覚しないのかな?」

 これは素なの? 本気で言ってるの?
 いや、違う。これはこの人がタラシだからだ きっと。
 この程度は言い慣れてるのよ。うん。

「〜〜〜先輩の女ったらし!」
「ええ!? どうしてそうなるの!?」


「ケーキとコーヒーお待たせしましたー」
 夕鈴が立ち上がったところでタイミング良く明玉が戻ってきた。
 彼女は二人の雰囲気などお構いなしに黎翔の前に注文の品物を並べる。
 それから夕鈴の方を向き直って、トレイで頭を軽く小突いた。
「アンタは目立ってるからちょっと落ち着きなさい。」
「!?」
 そこで初めて注目されていることに気づいた夕鈴は慌てて座り直す。
「まあ、おかげで客は増えたけど。」
「は!?」
 気がつけば、教室内はほぼ満席になっていた。
「気づいてなかった? ここ、特別席なのよね。」

 窓際の真ん中の席はテーブルクロスも少しだけ違う。
 そして全ての席からよく見えるように設置されていた。もちろん廊下からも。

「な、何それ!?」
「いやー 集客ご苦労様。」
「!?」
 いつの間にか見せ物にされていたらしい。
 今の状況に明玉はほくほく顔だ。
 そうして夕鈴が唖然としているのを放置して、次に黎翔の方に向き直った。
「ケーキとコーヒーは報酬としてお受け取りください。」
「兎は?」
「そちらもご自由にどうぞ。このままでお渡ししますから。」
 笑顔で快諾され、黎翔もにんまりと笑む。
「じゃあ、すぐに食べ終わるから待っててね。」
 それから夕鈴ににこりと微笑みかけて黎翔は上機嫌でフォークを手に取った。

「って、この格好で!?」
 少し遅れて今の会話の意味を理解した夕鈴が、せめて着替えさせてと訴えるも、
「宣伝よ。大いに目立ってきなさい。」
 いい笑顔で肩を叩かれるのみ。

「いやぁ!」
「せっかく可愛い格好してるんだから、見せなきゃもったいないでしょう?」
「恥ずかしいわよ!」
「あら、露出は控えめよ?」
「そういう問題じゃないっ!!」


「ごちそうさま。」
 二人が話している間にぱぱっと食べ終えると黎翔は席を立つ。
 テーブルの上には綺麗になったお皿とカップ。フォークもきちんと並べられていた。

「じゃあ行こうか。」
「え!?」
 手を取られると流れるような動作でその場から連れ出される。
 もはや戸惑う余地すらない。


「いってらっしゃーい!」
 元気な明玉の声に見送られて、二人は教室の外に出た。














「せ、先輩ッ」
「ん? 何?」
 少しだけ前を歩く彼をちょっと焦って呼び止める。
 すると彼は上機嫌なにこにこ笑顔を向けてきて、一瞬言うのを躊躇いそうになった。
 けれど、これは言わなくてはと思う。…自分の心臓のために。

「あ、あのっ て、手を…!」
 離してくれませんかと がっちり繋がれたままだった手を軽く引く。
 だって、教室から出てからもずっとこのままなのだ。
 元々目立つ人と一緒なせいで注目も集めまくっている。それが恥ずかしくて仕方がない。
「でも、こんなに人が多いとはぐれちゃうかもしれないし。…ダメ?」
 う。小犬攻撃は卑怯だと思う。
 ここでダメと言ったらどうなるかも想像できてしまうし。
「だ、ダメじゃ、ないです…」
 この人相手に上手に断る方法なんてあるわけもない。
 他に言える言葉が見つからなかった。
「そう?」
「!」
 再び笑顔になった彼からぎゅっと握られて、大きく心臓がはねる。
 ひょっとしたら顔も真っ赤になっていたかもしれない。

 どこからどう見ても恋人同士な私達。
 知らない人からもたくさん見られている中での特別扱い。

 勘違いしそうになるけれど、これは最後の恋人演技。
 分かってる。分かってるけれど。

 それでも、好きな人にこんなことをされて平静でいられるようなスキルはない。

(どうか、このドキドキが伝わりませんように!)
 そんな思いを込めて、こっそりこっそり、少しだけ手のひらに力を入れた。








 各クラスの出し物は本当に多岐に渡っていた。
 夕鈴達のクラスのようにカフェもあるし、お化け屋敷も複数ある。他にも縁日風の出し物
 もあるし、音楽室ではカラオケ大会まで。
 体育館では演劇部の上演がそろそろ始まるらしいとすれ違った誰かが言っていた。

「次は何にしますか?」
 意外に先輩のお気に召したのが縁日風の出し物をしていたクラスで、彼の手にはヨーヨー
 が下がっている。
 さっきまでは綿菓子も持っていたのだけれど、それはもう食べてしまって割り箸も捨てて
 しまった後だ。
「んー お化け屋」
「嫌です。遠慮します。一人で行ってください。」
「だよねー」
 夕鈴の返答は分かっていたらしくて、あの時と同じくちょっと残念そうな顔をされた。
 というか、分かってるなら聞かないで欲しい。
「じゃあ、体育館にしようか。」
「そうですね。今からなら」

「お前、なんつーカッコしてんだ…」
 呆れ返った声は前から聞こえてきた。

「几鍔!」
 声の通りの顔をした几鍔の後ろの子分達は目を丸くしてこちらを見ている。
 …そういえば、と自分の格好を思い出した。すっかり慣れて忘れていた自分が恐ろしい。
「恥ずかしくねーのか?」
 几鍔が言うのは至極真っ当な意見だ。夕鈴自身もそう思う。
「恥ずかしいに決まってるでしょ! これは 宣伝してこいって明玉に言われたのよ!!」
 でも、好きでこういう格好をしているわけでもないし、そう思われるのは理不尽だ。
 やっぱり振り切ってでも着替えてくるべきだったかもしれない。


「…でも、可愛くないッスか?」
 ぽつりと漏らしたのは子分の一人だった。
「兄貴もそう思いません?」
「あ?」
 話を振られた几鍔は不可解そうに眉を寄せる。
 もう一度夕鈴の格好をじっと上から下まで眺め、さらに口をへの字に歪めた。
「アリスってガラじゃないだろ、これ。」
「アンタねぇ…!」
 自覚していることとはいえ、コイツに言われるのは癪に障る。
 反論しようと踏み出しかけたところで、繋がれていた手をぐっと引っ張られた。

「僕の可愛い兎さん。今は僕とデート中でしょう?」
「っ!!」
 ぽすんと後ろ頭が彼の肩口に触れる。
 さらに片腕は夕鈴のお腹に回って抱き込まれた。
「他の男に気を取られないで欲しいな。」
 指も深く絡めとられて、その密着度に夕鈴は言葉を失う。
 心臓は壊れそうなほどドキドキしているし、きっと顔は湯気が出るほど真っ赤だ。

「…お前、こんなんが隣で良いのかよ。」
「夕鈴は何着ても可愛いから良いよ。」
 嫌そうな顔の几鍔と対照的に、彼の方はにこにこ笑顔で返す。
 夕鈴を抱き込む腕にぎゅうと力がこもった。
「僕のために着てくれたんだ。嬉しいはずがないよね。」
「…へぇ。言うじゃねーか。」

「えーと、先輩? 几鍔…?」
 二人の間に挟まれた状態で夕鈴は戸惑う。
 片方は笑っているはずなのに、ばちりと火花が散った気がする。
 何故だろう。このままだと喧嘩か何かが始まりそうな予感がするのは気のせいだろうか。


「お姉様ッ なんて可愛らしいのでしょう!」
 そんな空気を打ち破ったのは、少女の元気な声だった。

「紅珠…」
 正直助かったと思った。
 驚いたせいなのか先輩の腕が少し緩み、その隙にさりげなくそこから抜け出す。
 それは意外にもすんなり成功した。…ただ、繋いだ手だけは離れなかったけれど。

「ウサ耳アリスだなんて! お姉様にぴったりですわ!!」
 一触即発だった雰囲気を一瞬で払拭してくれた少女は、僅かに残る微妙な空気もお構いな
 しに興奮気味に駆け寄る。
 空いた方の手を取られ、可愛い可愛いと連呼されて恥ずかしいけれど、勢いに圧されて反
 論もできない。
「水月兄様もそう思いません?」
 ひとしきり褒めちぎった後、彼女は後ろからゆったりと歩いてくる兄を振り返った。
「そうだね。よく似合ってい―――るけれど、それ以上言うと命に関わりそうだから止めて
 おくよ。」
 二対の瞳に睨まれて、水月は笑顔のままで口を噤む。
 下手な誤解は避けるに限ると、聡い彼は瞬時に悟った。
「紅珠、私は先に行っているから後からおいで。」
「はい。」
 長居は無用だとばかりに彼はすぐにそこを去ってしまう。
 そんな兄の態度をいつものマイペースと取ったのか、紅珠も止めるようなことはしなかっ
 た。

 兄を見送って向き直った紅珠は、改めて夕鈴を見ながらほぅと感嘆の息を漏らす。
「本当にお似合いですわ。…でも、お姉様は裏方ではありませんでしたか?」

 ええ、私もそのつもりだったわ。
 こんなの着せられるなんて思いもしなかったわよ。

 だから、紅珠にも先輩にもそう言っていた。
 こんなの夕鈴自身も想定外だ。

「……ええと、ちょっと…事情があって。」
 言いたいことは山ほどあった。でもここで全部話すのもどうかと思ったので曖昧に誤魔化
 す。
 優しい紅珠はそれを追求しないでいてくれた。本当に良い子だ。

「あっ そうですわ。写真を撮っても構いませんか?」
「え、」
「駄目だ。」
 夕鈴の代わりに止めたのは先輩だった。
「何故ですの?」
「お前が撮ったら、他にも撮りたいって奴が出てくるだろ。」
 続いた問いに答えたのは几鍔。
「なるほど。それもそうですわね。」
 二人からの返答に納得した紅珠は取り出しかけていたデジカメをまたポケットに仕舞い込
 んだ。

 …助かった。これが後にまで残るなんて恥ずかしすぎる。

「では、明玉さんに頼んでおきますわ。後でそれをいただきます。」
 しかしそこはさすがというか。ちゃっかり別の手を考えていた。

(というか、いつの間にそんな仲に…)
 人の知らないところで変な繋がりができてしまっているらしい。
 よって、この黒歴史を抹消するのは不可能だということも確定された。
 二人に手を組まれて勝てる自信はない。


「それではお姉様、後夜祭でお会いしましょうねー」
 風のようにやってきた少女は、去るときもまた風のよう。
 元気に手を振ってあっさりといなくなった。




「後夜祭、か…」
 もう今夜のことなんだなとぼんやり思う。

 紅珠は水月さんのパートナーとして出ると聞いていた。
 あれだけの美形ならモテそうなのに、意外にも水月さんに恋人はいないそうだ。


「…そういえば、後夜祭には几鍔も出るの?」
「あ? まーな。」
 三年生の参加も強制ではないが、出ない方が少数派だ。
 それでも几鍔は行かないと思っていたのにあっさり肯定が返ってきて、夕鈴は意外だと目
 を見張った。
「えっ 相手は!?」
「クラスの奴がお互いパートナーがいないならって言ってきたからそいつと行く。」
 意外だ。こんなデリカシーの欠片もない男を誘う女性がいるなんて思わなかった。
「じゃあ、その人は彼女じゃないんだ?」
「彼女だと何かあんのか?」
 夕鈴としては興味を持って聞いてみただけだったのだけど。意外な切り替えしに戸惑う。
「そういうわけじゃ、ないけど… アンタからそういう話 聞いたことないなと思って。」

「―――夕鈴。」
 いろいろ聞こうと思ったら、再び先輩の方に引き戻された。
「早くしないと上演が始まるよ?」
 耳元で囁かれた事実より、今はその内容の方が重要。
 がばっともたれ掛かっていた身を起こして先輩の手を引く。

「! 急がないと! じゃあね几鍔!!」
 妙なところで時間を食ってしまったと、几鍔に別れを告げて先輩と一緒に急いで体育館に
 向かった。



「余裕ねーな。」
 その場に残された几鍔は、別れ際に睨んでいった男に対してククッと笑う。
「…さて、どう出るかだな。」




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2012.6.23. UP



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うわ、後夜祭切り離してもキャパオーバーしてる…!(汗)
時間かかるはずですね。てか、紅珠が出ちゃったせいですかね。
これ以上は切れないのでこのままでゆきます。

兄貴が黎翔さんで遊んでるw


6/28) 慎様からウサ耳アリスな夕鈴を頂きました!! 激カワvvvvvvv



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